No think!

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トイ・ストーリーのウッディって問題起きたときに自分1人だと何にもできないんじゃね?

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ピクサー展に行った事がきかっけで久しぶりに「トイ・ストーリー」を見まして。

改めて完成度の高さは圧倒的だと感じる。

話の中心には「自分との弱さと他者を受け入れる勇気」があると思う。

それと共にウッディとバズ、ストーリーの中心人物でありながらどこか対照的な2人の「リーダーシップの取り方」に注目したい。

 

トイ・ストーリー

カウボーイ人形のウッディは、古めかしいおしゃべり人形。背中の紐を引っぱると、パンチの効いた「カウボーイトーク」を聞かせてくれる。そんなウッディはアンディ少年(ジョン・モリス/市村浩佑)の大のお気に入りで、彼は毎日のように、いろいろなおもちゃを取り混ぜながらカウボーイごっこに興じるのだった。

 

そうしてアンディが楽しく遊ぶおもちゃたちには、とても大きな秘密があった。彼らは実は生きていて、話したり自由に行動したりできるのだ。しかし、それを人間に知られてはいけないというのが「おもちゃのルール」なのだ。ウッディは、アンディ少年の一番のお気に入りのおもちゃで、おもちゃたちのリーダーでもあった。

 

そして、今年もアンディ少年の誕生日がやってきた。おもちゃ達はこれから共に過ごすことになる新顔に興味津々だが、ウッディの気持ちは落ち着かない。「新しいおもちゃがアンディのお気に入りになれば、自分はお役御免になってしまう」、そう考えると気が気ではなかったのだ。ところが、そんなウッディの心情をよそに現れたのは、最新の宇宙ヒーローバズ・ライトイヤーだった。技術の粋を結集したようなバズに、アンディは案の定夢中になってしまう。また、バズ自身も自分が本物のスペースレンジャーだと信じて、飛行能力を証明するため高みから飛び降りたりする。これにはおもちゃ達までが心を奪われてしまう。

 

そんな中、デイビス家が引っ越すという新たな問題が持ち上がる。その騒ぎの最中、バズがアンディの部屋の窓から転落するという大事故に見舞われる。しかし、他のオモチャたちは、ウッディが自分に取って代わりそうなバズを突き落としたのだと誤解しはじめる。

 

一方ウッディは、アンディに連れられて「ピザ・プラネット」というレストランに連れて行かれる途中、二人を尾行してきていたバズに会って喧嘩となり、夢中になるうちガソリンスタンドでアンディとはぐれてしまう。必死に彼を追う二人だったが、道すがら「おもちゃ殺し」と称される隣家に住む少年シドに発見され、そのまま連れ去られてしまう。 もうすぐアンディが引っ越してしまう。果たしてウッディとバズはアンディの元へ戻ることができるのか?

トイ・ストーリー - Wikipedia

説明不要のディズニーピクサーの名作「トイ・ストーリー」

もし、おもちゃが実際に動いたなら? と誰もが子供の頃に一度は思った事が現実になる。

子供の時は単純におもちゃが動いてその活躍に一喜一憂していたけど、今見てみるとそんなに単純な話ではない。

スティーブ・ジョブスがCEOを務め、その脇をプロフェッショナル達ががっちり固め、数年をかけて作り上げた映画はまさしく大人も子供も楽しめる最高の映画に仕上がっている。

 

ウッディとバズ

ストーリーはウッディとアンディが遊ぶ所から始まる。

あらすじにもある通り、ウッディは一番のお気に入りのおもちゃであり、アンディの部屋のおもちゃ達のリーダーでもある。

持ち主の一番のお気に入りがそこのリーダーになるのは、おもちゃの世界の不文律なのだろう。

 

おそらくずっと前からウッディとアンディはこうして遊んでいたのだろう。

明確な日付の描写は無いが、アンディの年齢やウッディが誕生日プレゼントが来た時の落ち着き具合から思うに2~3年程度は一緒に居るはずだ。

しかし、永遠に続くかと思われた時間もやがて変化の時を迎える。

 

アンディの誕生日プレゼントに最新式のおもちゃ「バズ・ライトイヤー」がプレゼントされた。

光るレーザーガンに飛び出す翼、ヘルメットの開閉ギミックと相まってアンディはバズに夢中になる。

それまで盤石の地位を保っていたウッディにとって初めて強力なライバルが出現したのだ。

それまでは周囲を引っぱていたウッディの歯車はその時からゆっくりと狂い始める。

 

物語の展開上の都合もあるがウッディとバズは明確に差別化されて描かれている。

キャラクター描写も対照的だがその中身も全くと言ってよいほど反対だ。

ウッディがどこかレトロでおっちょこちょい、細身で暖色系の服を着ているのに対してバズは未来的な宇宙服になんでも完璧にこなす。全体的に丸みを帯びたシルエットに比較的寒色系の色使いとなっている。

外見だけではなく二人の違いはそのリーダーシップの取り方にも表れている。

 

ボスとリーダーの違い

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少し前だけどイギリスの高級百貨店チェーンの創業者がボスとリーダーの違いを分かりやすく言い表している。

ボスは部下を追い立てる。リーダーは人を導く。
ボスは権威に頼る。リーダーは志・善意に頼る。
ボスは恐怖を吹き込む。リーダーは熱意を吹き込む。
ボスは私という。リーダーはわれわれという。
ボスは時間通りに来いと言う。リーダーは時間前にやってくる。
ボスは失敗の責任を追わせる。リーダーは黙って失敗を処理する。
ボスはやり方を胸に秘める。リーダーはやり方を具体的に教える。
ボスは仕事を苦役に変える。リーダーは仕事をゲームに変える。
ボスはやれと言う。リーダーはやろうと言う。

藤巻流仕事を元気にやる方法 ボスとリーダーの違いとは? | BPnetビズカレッジ 

 

上記は少し極端な書き方だけど僕はウッディはボス的であり、バズはリーダー的であると思う。

困難な場面に陥った時の二人の対応を見るとその差は解かりやすい。

 

ストーリー冒頭、アンディの誕生日プレゼントが家に届いた時、おもちゃ達は一様に不安を隠せない。

なぜなら新しいおもちゃが来たら自分達は飽きられ、捨てられしまうと思ってるからだ。

ざわめく一同にウッディは言う。

 

「偵察部隊を送ろう」

 

ここでウッディが取った方法は2階のアンディの部屋から1階のリビングへ部隊を派遣し様子を探る、と言う方法だ。

ウッディは小型の兵隊達にトランシーバーを持たせ見事、誕生日パーティーの偵察を完了させる。

 

また、その他にもストーリー後半、不良少年シドの家でバズがロケットを括りつけられふっとばされそうな時も面識の無いシドの家のおもちゃ達と協力し救出に成功している。

(さらにおもちゃのルールを破るが、シドに改心させる事にも成功した)

 

こうして見るとウッディは他社に的確に指示を送り、適材適所に人材を配置していくのに長けている。

しかし、ウッディ自身は少し抜けている所もあり、とびぬけて力が強い訳でもない。

 

一方のバズは真面目で運動神経も良く、手先も器用で博学である。

その持ち前の器用さで瞬く間にアンディの部屋のおもちゃ達から信頼を得て行く。

問題が発生すると自ら率先して解決していく。

まさに理想的なリーダーだ。

上司に欲しい……

ストーリー全般にわたってバズがその時、その時の問題を器用に解決・クリアしていく。

しかし圧倒的困難にぶつかった時、自分の力ではどうしようもない問題にぶつかった時に挫折してしまう。

 

少し雑な言い方をすると「ウッディは人を動かし問題を解決していくボスタイプ」「バズは自ら率先して動き問題を解決していくリーダータイプ」と言えると思う。

 

ボスタイプは悪か?

先のイギリスの創業者の言葉に反するがボスタイプが悪だとは思わない。

なぜなら一段高い所に立って常に全体を見渡す人間が物事には必要だからだ。

 

皆と一緒に物事を進めるリーダータイプはともすれば周囲と同じ視点になってしまい、時に冷静な判断が下せない事もある。

その極端な例がフロントライン・シンドローム等だ。

 

フロントライン・シンドローム。日本語では、最前線症候群。

もともとは、戦場の最前線(フロントライン)で戦う兵士たちが、指揮命令を下す部門に対して
「デスクに座っている奴らは現場をわかっていない」

と不信感を持つ心理状態です。これがひどくなると、前線の部隊が独断で行動し始め、全体の統制が崩れてしまいます。


目の前の戦場に集中している兵士たちと、全体を統制する作戦参謀では、おのずと判断が違ってきます。
敵の防御が総崩れになった場合でも、前進が許可されず、敵の防御線が立ち直ってから、攻撃命令が出たりすると、フロントラインシンドロームに陥りやすくなります。

フロントライン・シンドローム|Don't Think. Feel!|ブログ|タ☆ラ|みんカラ - 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費) 

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 ↑フロントライン・シンドロームの例が解かります。

 

周囲を引っぱって行くはずがいつのまにか自分自身も「周囲」となってしまい冷静な行動が出来なくなる。

戦場であれば極端な話、部隊の全滅につながってしまう。

実際の仕事においても「木を見て森を見ず」と言われる様に目先の小事に囚われて大局を見誤らない様にしたい。

 

バズの様に自らが率先して動く事も大切だ。

自身が動かないのでは人はついてこないし、周りも協力をしてくれない。

なんでも問題を解決するリーダーがいれば皆、頼りにする。

 

ただなんでも出来るから、と全てを自分ひとりで抱え込むといつかパンクしてしまうし、組織全体が成長しない。

なんでもこなしてしまうリーダーは部下や後輩の成長の機会を奪ってしまっている時があるからだ。

 

バズはスペースレンジャーの夢を見るか?

ウッディが大局を見ている例としてトイ・ストーリーの冒頭のシーンを上げた。

もう一度このシーンを見てみたい。

他のおもちゃからの要請に対してウッディが取った行動はごくシンプルだ。

 

どんな誕生日プレゼントが来ているか気になるおもちゃ達の不安を解決する方法の立案とその実行にあたり、最適な人物への依頼だ。

グリーンアーミーの軍曹に最終の目的だけを指示し、あとの具体的な方法は全て彼らに任せている。

 

トランシーバーの輸送方法から兵員の輸送、誕生日パーティーの監視に最適な場所の選定などはすべてグリーンアーミーが行っている。

ウッディは「おもちゃたちの不安の解消」と言う大きなタスクの処理だけを行い、後の具体的なタスクは軍曹とその部下達に処理させている。

 

この辺りがウッディのボス的な側面だ。

おそらくバズであればトランシーバーを自ら運んで設置したか、自分1人乗り込んで偵察を行っただろう。

 

だが、それではグリーンアーミー達が手持無沙汰になってしまう。

トイ・ストーリー3で彼らは「我々の仕事はここにはもうない」とアンディの部屋を去ってしまう。

仕事に対してプライドを持っているのだ。

そういった彼らに対してウッディは仕事を与えると同時にプライドも持たせている。

問題解決に自ら動くバズは良くも悪くもスペース「レンジャー(=兵士)」だと言える。

 

この辺りの考え方や方法は以前、サイボウズ式を読んだ時にとても勉強になった。

個人的には何度か言及もしているはせおやさいさん(id:hase0831)の記事が読みやすい。

個人的にわたしが思い描く「上司の仕事」とは「なるべく仕事をしないこと」です。

実際の仕事をするわけではなく、「作業」を覚えて「仕事」ができるようになった人たちに、適正なレベルと適正なボリュームで全体のタスクを割り振り、いざ爆発しそうになったときにすぐ自分のリソースを投入できるよう手を空けておくこと。「何もしない」ことが「仕事」だというのは詭弁っぽいかもしれませんが、本当にこれ重要だと思います。

自分が今までしてきた「仕事」をどんどん後ろに任せて、自分はもっと新しいことに取り組みながら、いつでもサポートできるよう余裕を持っておく。

部下を自分の手足としてしか使えない人がいる | サイボウズ式

hase0831.hatenablog.jp

 

バズが決して周囲をないがしろにしている訳ではないけど「トイ・ストーリー」に関して言えば問題に直面した時、バズは自分の力で解決しようと試みる。

対照的にウッディは周りに協力を仰ぎ、ピンチの際も個性豊かな仲間達の力を合わせて問題を解決に導く。

 

これはウッディと同時にシドの家に誘拐され、ピンチを迎えたバズが自身がおもちゃである事にショックを受けていた事を差し引いてもウッディ自身がボス的な性格であり、一段高い所から俯瞰的に問題解決を試みた成果だと思う。

 

ボス的である事は悪の様に言われるが、ウッディはボス的な性格でありながらも周囲の力を借りて問題を解決し、新しいおもちゃであるバズに嫉妬していた自分自身の弱い心も克服したのだ。

 

昨年の記事だけど個人的に凄く刺さった記事でもあるので最後にその記事を紹介したい。

新社会人として新しいスタートを切った人、今まで自分が新人だったけど今度は指導する立場になった人。

色々な人が居るが理不尽に思える上司・先輩も試行錯誤の毎日だと思う。

すごそうに見える先輩にも間違いはあります。だからこそ、後輩には自分の意見を持ってぶつけてほしいなぁと思ったりします。個人的には、 「自分はちょっと意見違うんですよね」とか 「そもそもこれって意味ありますか?」とか言われたらすごく嬉しいです。後輩の意見の方がいい場合もあるでしょうし、もしそうなったらもっと頑張らねばと身が引き締まります。

すごそうに見える先輩も実は成長途中だったりするので、「前と言ってること違うじゃん…」って思ったら、 「先輩もあの時はまだ未熟だったんだなぁ」と切り替えてもらえると非常に助かるなぁと思う次第です。

konifar.hatenablog.com

 

社会人生活が始まって約1カ月。

早くも問題に直面した方もいるかもしれないけど、時には映画を見たりして気分転換をしながら、ウッディの様にあきらめずに周囲の力を借りれば必ず問題は解決できる。

また、時に理不尽と思える上司・先輩も日々成長していると思うのです。

同じ社会と言うフィールドで働く少しだけ先輩の戯言です。

 

それでは、また。

 

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