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No think!

No think! ‐考えない‐ は銀座の箱屋、箱根ヶ崎がお届けする1記事5分くらいで気軽に読めるシンプルライフブログです

無限の階段登山 ”神奈川県 大山”

登山&ランニング 登山-関東近郊 中級編

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高尾山や筑波山も登り、多少なり足に自信を付けていたので次に登る山を探している時に目に着いた山、それが大山だ。

参考にしているガイドブックには「中級」の文字があったが、装備も充実し体力にも自信を持っていた当時は「まぁ、大丈夫でしょう」とこれと言った根拠も無く、タカをくくって大山への登山を決定した。

 

禍福は糾える縄の如し、驕る平家は久しからず。

”大山”にはこれまで経験して来た山とはまったく違う事を痛感させられる事になる。

 大山(おおやま)

大山(おおやま)は、神奈川県伊勢原市秦野市厚木市境にある標高1,252mである。丹沢山などの丹沢の山々とともに丹沢大山国定公園に属し、神奈川県有数の観光地のひとつである。日本三百名山関東百名山のひとつでもある。

大山 (神奈川県) - Wikipedia

 

登山予定の週にニュースで大山のケーブルカーが車両更新作業の為運休中である事を報じていた。 

しかし、ケーブルカーがあると言っても所詮、高尾山に毛が生えた程度で逆に登り応えが増して丁度良い。

相次ぐ登頂の成功に慢心していた当時はそんな軽い気持ちでそのまま大山登山続行を決定した。

(※2015年10月に更新作業は完了して、現在は運行中です)

 

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登山とは自然物である”山”に人間がちょっとの間だけお邪魔させて頂くスポーツである。

あくまで主体は山であり、自然だ。

その自然に対して大丈夫だろう、とか慢心は一切禁物だ。

常に万全の態勢と心構えで山には挑むようにしたい。

さもなくば、山から手痛い洗礼を受ける事になるのである。

 

階段は続くよ どこまでも 登山口~阿夫利神社

6月某日、新宿から小田急線に乗り約1時間、バスに揺られる事30分、最後に徒歩で20分。

ようやく大山の麓まで到着である。

 

バス停を降りた瞬間から既に登山は始まっている。

バス停付近はよくある田舎の観光地の様で若干寂れている感があって侘しい

今回は使用不可能だが、ケーブルカーの駅までは道の両側に土産物屋を眺めながら進んでいく。

 

その道が延々と階段、とにかく階段、ずーっと階段。

ケーブルカーの駅に着くまでに結構疲労する。

梅雨の6月とは言え、晴天なので気温は夏と変わらない。

まだまだスタート地点ですらないのに500mlのペットボトルが空きそうである。

土産物屋の似たような店の佇まいが、延々と登っている感を強調し、気持ち的なバテを誘う。

 

比較的序盤にお地蔵さまが祭られており、これからの登山の無事を祈る。

 

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階段自体は土産物屋街を抜けても延々と続いている。

100%ずっとではないが、それが返って「もう階段は終わりか?」と期待を頂かせるのでツライ。

単純な坂道と違って階段は1段辺りの高さも歩幅も制限されるので疲れやすいのだ。

まだ半分、と言うか1/3も来ていないと思うが早くもギブアップしたくなってきた。

 

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大山は紅葉が美しい事で有名なので、頭上には緑の天井が続いている。

日差しを遮ってくれるのはありがたいが、梅雨の時期特有の湿度の高さに体力が奪われる。

ただ、一旦登り始めた山を「辛い」等と言う理由でギブアップは出来ない。

登り始めた以上は責任を持って登頂&下山せねばなるまい。

 

もう今までこんなに登山で汗かいた事が無いんじゃないかと言うくらい汗をかきながら一歩一歩登っていく。

時折り現れるふとした景色に心を癒しつつ、延々と続く階段を攻略する。

 

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登り始めて60分、もういい加減足が爆発しそうである。

まだまだ前半戦の序盤、ここでこの体たらくでは先が思いやられるが辛い物は辛いのである。

大丈夫でしょ、とか言ってた少し前の自分をぶん殴ってやりたい。

(余裕かましてて本当にごめんなさい……)

 

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登り始めてから約90分、ようやく阿夫利神社に到着。

恐ろしい事にケーブルカーを使えばここからがスタートである。

延々と続く階段無間地獄を抜けてようやくスタートライン!

 

バテバテではあるが、抜けるような空の青さと山の緑、神社の朱色の対比が美しい。

延々と階段を登った先に突如として現れる阿夫利神社にしばし心を奪われる。

 

さらにそこから振り返ると相模平野を一望する事が出来る。

こちらも蒼天の元に、広がる平野や海を見渡すと一種の爽快感の様な物を感じて気持ちいい。

限りなく0だった気力と体力がちょこっと補充される様な気がする。

 

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まだまだ続く階段 阿夫利神社~山頂

まさに絶景と言える景色でしばし、気力を補充し再び登山開始。

途中はもはや苦行の様にひたすら階段が続く。

登山と言うと坂道を登っていくイメージがあるが大山に限って言えばひたすら階段を昇って行くのがこの山のスタイルである。

 

石段、土を木で止めた階段、完全に木の階段と同じ階段でもバリエーション豊かなのがニクイ。

正直、途中であまり写真撮影する余裕が無く、大山の途中経過の写真が殆ど無い。

よほど登山中はしんどかった物と思われる。

 

ただ、冒頭でも書いた通りとても熱く、湿度も高い日だったので熱中症になったのか二度三度とレスキュー隊のヘリが登山道上空をホバリングしていた。

実際に、途中では目の前十数メートルでレスキュー隊が患者をロープで釣り上げ、搬送する光景に出会った。

 

倒れた人も好き好んで搬送された訳では無いだろうが、改めて登山中における体調管理の大切さを痛感する事になった。

よく言われるのは、”喉の渇きを感じた時点で体は脱水症状の入り口に差し掛かっている”と言う事だ。

この段階で適切な水分補給や休息を行えば問題が無いが、登山中は丁度良い休憩場所がなかったりして自分のタイミングで休息できない事もある。

health-to-you.jp

 

その為、登山中は疲れを感じる前に休憩したり、喉が渇いていなくても1時間に1~2回程度は適宜給水を行いたい。

街中ではともかく、山で倒れたとなると救出・搬送と非常に多く人の助けが必要となるのでかならず万全の体調・体制で臨むようにしたい。

 

登山開始から270分後、ようやく、ようやく登頂。

当初の登頂予定時刻から90分押しでの到達である。

 

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最初の予定では11時、おそくても12時には昼食の予定だったがこの時点でなんというかもう13時過ぎである。

バテバテの上に腹も減っているので10分、15分の休憩ではどうにもならない。

帰りの時間にせかされながら、手早く昼食を済ませしばしの休憩の後、すぐに下山を開始する。

 

帰りのやっぱり階段 山頂~登山口

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昼食を済ませ脚の休憩、ストレッチ、靴の紐の結びなおし、お手洗い等を手早く済ませ下山準備を整える。

山頂付近の眺めが絶景なのは間違い無いが、帰りの時間が迫ってる。

往路の所要時間から2時間程度での下山は非常に難しい。

今が14時で、所要時間を仮に3時間とするなら登山口に降り立つのは17時になってしまう。

 

仕事で「このスケジュールでこの仕事は無理なのでは…」と言う時に出る嫌な空気に似た感じがする。

あの独特の「どうするんだ、コレ……」と言う空気は中々慣れない。

 

登山口から出発するバスの本数もそれほど多くない為、とにかく可及的速やかに下山する。

もう見どころも、絶景も全部カットである。

 

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とにかく急げるだけ急いで阿夫利神社近くまで来た時は嬉しいやらまだ1/3残っている絶望感やらで非常に複雑な気持ちになった。

ケーブルカーの偉大さが痛いほど解る登山となった。

ケーブルカーが有ってもかなり大変であったろう山だけどさらにケーブルカー無しで初めて登るのは挑戦と言うより無理・無謀の域だ。

 

どちらかと言うと目の前に脚を置ける場所を探せば良い登りより、下りは脚の置き場が悪いと滑り落ちる為、より慎重になる。

ドスン、と着地すると膝や脚の負担も大きい為できるだけ静かに着地したい。

 

バテバテの状態なので足取りも重く、更に休憩も挟みながら押しに押して登山口にたどり着いたのは17時40分!

後日、改めて本を読んでみたらケーブルカーを使ったプランで「中級者向け」となっていた。

ケーブルカーを使わないと言う事はバリエーションコースになるからもしかして「中の上級者向け」くらいだったのでは、と今更ながら思う。

 

地獄の様に書いたけど、ケーブルカーを使えば途中の神社までは楽に登れるので秋に登ってみるのも良いと思う。

神社周辺は紅葉の名所で秋には紅葉が一面に生い茂る素敵な場所だ。

低い山は夏でもそれほど気温が下がらないので真夏にケーブルカー無しルートはしっかり準備しておかないと非常に大変な思いをする事になる。

 

それでは、また。

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 ヤマノススメ(1)

ヤマノススメ(1) (アース・スターコミックス)

ヤマノススメ(1) (アース・スターコミックス)

 

 高校生になった事をきっかけにかつての友達と再会し、かつて2人で約束した山に登る事を目標に登山を始める主人公。

まったくの素人からスタートした主人公が成功と失敗を重ね徐々に成長していく過程が

見ていて楽しい。

単純に登った山全て登頂完了! と言う訳でもないストーリーが山の厳しさの一反を垣間見せてくれる。

次に登る山の指標に、登山の雰囲気だけでも味わいたい人に薦めたい一冊である。

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他にの山にも登った記事、あります 

p-n-3.hatenablog.com 

p-n-3.hatenablog.com